韓国ドラマ「ソロモンの偽証」は、日本の著名な推理作家宮部みゆきの同名の推理小説を、リメイクしたものです。
「この時代に絶対必要なドラマ」というキャッチコピーで、2016年12月から2017年1月まで12回にわたってJTBCで放送されました。
原作の舞台は東京の中学ですが、有名進学高校という設定にし、完全に現代韓国社会の問題として描いています。
ここでは韓国ドラマ「ソロモンの偽証」のドラマについての詳細と、第1話を動画で無料視聴する方法についてご紹介します。
もくじ
韓国ドラマ「ソロモンの偽証」ってどんなドラマ?

クリスマスの翌朝、学校の花壇で死んでいた友を発見した同級生のぺ・ジュニョンとコ・ソヨン。
警察も学校も自殺として処理しようとしたところ、「イ・ソウは殺された」という目撃者を名乗る匿名告発文が届き、大騒ぎになります。
「イ・ソウが何故死んだのか」いう疑問を解決しようとしない大人たちに対して、コ・ソヨンを中心に高校生たちは、真実を明らかにするため学内裁判を開始します。
裁判の過程で次々と明らかになる予想外の事実。
いじめられているイ・ソウを見てみぬふりをした優等生ソヨンの人知れぬ後悔、匿名告発をしたイ・ジュリの心の中に潜む闇、周囲の大人たちの自己保身等々、人間の原罪ともいうべき闇が次第に表面化します。
ソヨンたちは何度も裁判をやめようと悩みながら、それでも真実に向かって突き進む中で、人として大きく成長していきます。
特に最後の裁判では、校内裁判弁護士役だったハン・ジフンが被告人に変わってしまい、驚くべき事実を述べます。
このドラマは人間の「罪」を描きながら、真実に向き合い苦しみを乗り越えて前に進んでいくイ・ソヨンやハン・ジフンなど多感な高校生たちの姿と友情を通して人間の希望を伝えようとしています。
韓国ドラマ「ソロモンの偽証」は、全12話で構成されています。
こちらの予告編動画でドラマの雰囲気がわかりますので、ぜひチェックしてみてください。
韓国ドラマ「ソロモンの偽証」のあらすじ
ネタバレ注意!
名門ジョングック高校2年のぺ・ジュニョンとコ・ソヨンは、クリスマスの朝、登校してすぐ花壇で雪に埋まっていた同級生イ・ソウの死体を発見しました。
前日、同級生の不良三人組のボス・チェウヒョクと大げんかをして、ジョングック財団法務チーム長ハンギョンムンから退校を勧告されたイ・ソウ。
自殺として処理されようとした矢先、
「イ・ソウは自殺ではありません。殺されました」
という匿名文書がイ・ソヨンに届きます。
ソヨンはそれを刑事である父に渡し、警察は他殺の線を念頭において再捜査を開始します。
また、放送局の時事告発プログラムチームにも匿名告発状が届き、パク記者が取材をはじめるなど、イ・ソウの死をめぐって事態が大きく動きはじめます。
それに対し、ハンチーム長は事実を隠蔽するための事件関係者の密会を持ちます。
ソヨンは先生と友だちにイ・ソウが死んだ理由を自分たちで明らかにしようと言い、事件に対する校内裁判を提案します。
ハン・ジフンは自分の義父のハンチーム長に、ソウは自殺するような人間ではないと話し、ソヨンの校内裁判の手伝いの準備をします。
ハンチーム長は校内裁判に対処するため告発状を送った人を探します。
告発状を送ったのがイ・ジュリと知り、ソヨンは彼女に裁判に出て真実を話すことを頼みますが、ジュリは悩みます。
一方、ぺ・ジュニョンはハン・ジフンにソウが死んだ日、現場でいかがわしい男を見たと話し、ジフンは他言しないようにと釘をさします。
多くの妨害と困難を乗り越え、ハンチーム長・ソウの死を自殺と断定したオ刑事・パク記者・先生たち・学生たちが見守る中で最初の校内裁判が開かれます。
原告イ・ソウ・被告人チェウヒョクに対し、検事コ・ソヨン・弁護人ハン・ジフン・弁護人補助ぺ・ジュニョン等々という構成です。
裁判の背後で継続される調査と関係者の接触。
その結果、ジュリは裁判に出て、「目撃事実」を証言。
ソヨンは屋上で発見した証拠を提出し、ウヒョクの有罪を主張します。
裁判の中で、教頭と被告人ウヒョクの仲間のキムドンヒョン・イソンミンから新しい事実が公開され裁判は混乱に陥ります。
イソンミンはソウが死ぬ前、ある人物に会おうとしていたことを証言したのです。
それを聞いて、ジフンはその人物をハンチーム長と直感し、今後の裁判の進め方に苦悩します。
一方、ソウの兄テウはソヨンと検事団に会って、今までだれにも公開しなかった新しい証拠を示し、ソヨンはこの証拠を基に調査に乗り出しました。
しかし、テレビニュースでウヒョクの父の放火事件が流れ、ウヒョクのアリバイが成立したことから、ソヨンと裁判部員は再度混乱に陥ります。
ソヨンは裁判を始めてから事件が度重なったのは、自分の責任だと思い、自責の念にかられます。
さらに裁判の基盤を揺るがす事実が判明。
イ・ソウの他殺を前提にしていた裁判ですが、すべてはジュリの嘘から始まったことがわかったのです。
ソヨンは挫折し、裁判をやめようと思いますが、ジフンはソウが何故死んだのかまだわからないのだから、もう一度裁判をやり直そうと説得します。
その時、ハンチーム長は、これ以上の裁判をやめさせるため、裁判部員を懲戒処分にします。
それでも、4回目の裁判が開かれ、証人として出た美術の先生は、ジョングック高校の番人の正体と財団の陰謀を明らかにし、職位を罷免された教頭は高校の不正を暴露しました。
ハンチーム長は全てを終わらせようとして裁判の証人として出席し、ソヨンとジフンの尋問をうけます。
そして、最終回。
5回目の裁判が開始されます。
ソヨンはイ・ソウの殺害事件で被告人になったジフンを尋問し、ジフンはクリスマスの晩に起こったことと、それまで隠してきた全てのことを陳述します。
ハンチーム長も新しい証言をし、事件の本当のことが明らかになります。
その結果、裁判官たちは、全員がジフンに無罪、ジョンガック高校に有罪判決を下します。
ジフンの隠していた真実とは何だったのか?
イ・ソウが最後にあったのはジフンであったこと、ジフンの過去(母を殺した父を目撃)を知るソウが「自分が生きていく理由を探したい」と切羽詰まって言ったので、どんなに大変な状況でもいつかは大丈夫になることを自分の体験から示してあげたかったこと、そしてソウとの屋上のやり取りの中で、「そんなに死にたければ死ねばよい」と現場を離れた後のソウの飛び降り。
ジフンはソウの自殺を自分の責任と考え、自分を裁くために裁判を継続したことなど。ジフンが自身にくだした宣告は「未必の故意による殺人」でした。
最後の場面で、ソウの死を乗り越えた高校生たちは何もなかったような日常生活にもどります。

韓国ドラマ「ソロモンの偽証」の感想・見どころ
韓国ドラマ「ソロモンの偽証」はすでに日本で映画化されました。
原作が大変な力作で大長編だったので、上・下2部に分けて上映されましたが、それでも原作の重要な場面が省略されたという観賞した人の感想がありました。
このテレビドラマは12回の長さなので、丁寧に原作をなぞっています。
なにより非日常的な体験を持つ登場人物の心理と希有な人間関係をじっくりと深く描いていて、多くのことを考えさせます。
12回という長さにもかかわらず、毎回予期しない事実が明らかになり、どんでん返しが続き、全く飽きさせません。
登場人物もそれぞれ目が離せません。
校内裁判を提案し、検事役になって裁判とドラマを牽引していくコソヨンにはキムヒョンス。
彼女は2014年に第3回大田ドラマフェステイバル子役賞受賞者です。
明るい優等生ソヨンがソウの死をきっかけに真実を明らかにしようと奮闘し、悩み、葛藤しながら進んでいく様子を体当たりで演じています。
チャンドンユン演じるハンジフンは、裁判に協力し、弁護人から証人へ、そして最終裁判では被告となります。
母を、そして父も失った過去の悲しみ・苦しみを秘めて、普段はやさしく親切で、ユーモア感覚がある温かい性格で、みなのあこがれの的ですが、時に鋭敏であり、得体の知れない神秘的な面も漂わせます。
義父ハンギョンムンを愛し尊敬し、それでも義父がした不正は許さないという難しい役をこなし、演技者としての将来性を期待させます。
死んだソウも「自分が生きていく理由」を求めている悩める高校生です。
そして、うその告発状を送るジュリ、ソウをいじめるウヒョクたちもみな、人知れぬ悩みを持ち、必死で生きています。
演出のカンイルスPDは「原作の温かい視線、共通する問題意識に心が震えてドラマ化した」と言っていますが、十分うなずけます。
蛇足ですが、劇中、冷徹で正確な判断力を持つジョングック財団法務チーム長ハンギョンムン役を演じたチョゼヒョンは、今(2018年2月)、韓国にわき起こっているいる「me Too」運動(セクハラ告発)の中でセクハラ行為が批判され謝罪会見を行いました。
ドラマ最終回の中の一場面、刑務所で義理の息子の手紙を読むハンギョンムン役のチョゼヒョンを思い起こしてしまいます。
韓国ドラマ「ソロモンの偽証」韓国での反応・評判

ヘラルドPOPニュースの「『ソロモンの偽証』で真実を明らかにするための最後の裁判が開かれます」(ノユンジョン記者)では、「視聴者らに重いメッセージを与えて終わった」と評しました。
漢江タイムスは第1回の放映の後すぐ、このドラマに関心が高まっていると激励の記事を書きました。
最初、放映された時は、それほど注目されなかったのですが、視聴者のブログに刺激されて見る人がどんどん増えています。
面白いのは、法務部の公式サイトに載せられた「ドラマ『ソロモンの偽証』から見た法のはなし」(2017年2月17日)です。
ドラマを紹介した後、
「うその告発状を送り、法廷でうその証言をしたジュリ、どうなるのか」
「もし、チェウヒョクがイソウを屋上から突き落としたのなら?」
「放火をしでかして祖母を死にいたらしめたチェウヒョクの父はどうなるか?」
という問題を立て、実際の法律ならどう裁かれるか、法律文を出して説明しています。
校内裁判では問題にしなかったことを法律の立場から補強してくれ、ドラマの別の見方を示しています。
そして「ドラマ、法と一緒にみればさらに面白いです」と結びます。
すごい応援ですね。日本では考えられない状況です。
韓国ドラマ「ソロモンの偽証」第1話を動画で無料視聴する方法とは?
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まとめ

韓国ドラマ「ソロモンの偽証」のあらすじから、みどころ、評判まで書いてみました。
推理小説のリメイクですから、あらすじを全部書かないほうがよかったかも知れません。
すくなくとも最後の結末は。
しかし、このドラマは、次にどうなるかを分かっていたとしても、引き込まれるだけの面白さをもっています。
推理ドラマと言うより、場面が次々と変化し、動きのある心理ドラマと言えるでしょう。
現代の日本にも韓国にも共通する社会問題を浮き彫りにしたドラマでもあります。
日本から韓国へ、そしてまた日本へ。「ソロモンの偽証」がもどってきました。
幅広い年代が見て楽しめ、考えさせられるドラマです。
原作を読んだ人も読まない人も、映画をみた人も見なかった人も、是非、このドラマをご覧になることをオススメします。